誰かが映画評に書いていましたが、確かに我々はハリウッドの刺激いっぱい、感動うるうる、サクセスストーリーにならされすぎているのかもしれません。オリバーツイストは全体に地味で暗く控えめです。これをつまらないと感じるか、物語というのは本来こうあるべきと感じるかは人それぞれ。私は結構気に入りました。感動巨編を期待する人は見ない方がいいです。
監督は、前作「戦場のピアニスト」でアカデミー監督賞を受賞したロマン・ポランスキー。原作は文豪チャールズ・ディケンズの長編。ロンドンの町並みが見事です。オリバー・ツイスト役の少年もとてもかわいい。
Allcinema Onlineより
19世紀イギリス。9歳になり、救貧院へと連れて来られた孤児のオリバー・ツイスト。しかし夕食の席でおかわりを求めたばかりに委員の怒りを買い追放処分に。その後葬儀屋の主人に一旦は引き取られるが、ここでも理不尽ないじめにあったオリバーは、ついに家を飛び出し70マイル彼方にある大都会ロンドンを目指す。そしてようやく辿り着いたロンドンでオリバーは、フェイギンが束ねる少年スリ団のリーダー、ドジャーと出会い、彼と行動を共にするのだが…。