ニュースを聞いていると必ず日経平均株価と並んでTOPIX東証株価指数という数字が報道がされますが、普通の人にはなじみにくい数字です。例えば「いや~バブルのころは良かったよねー。株もさ、もうちょっとで4万円に行きそうだったんだよ。このまま株やってれば一生遊んで暮らせると当時は思ったもんだよ。それがさ一番ひどいときは7800円だよ。死ぬかと思ったよほんと」という会話はよく聞きますが、「いや~バブルのころは良かったよねー。株もさ、もうちょっとで3000ポイントに行きそうだったんだよ。このまま株やってれば一生遊んで暮らせると当時は思ったもんだよ。それがさ一番ひどいときは780ポイントだよ。死ぬかと思ったよほんと」というのはあまり聞いたことがありません。やっぱり人間「ぜに」で表現されないと根本的にイメージがわかないということがありますので。もっとも日経平均の4万円も、株価の平均が4万円というわけではなく、除数という数字で変更されていますので実際の単純平均はそれよりずっと低く、特にその数字が実際的な何かを表しているわけではありませんが。
TOPIXとはTokyo Stock Price Indexの略で、東証一部上場の全銘柄の時価総額が、1968年1月4日の値を100としたときにいくつにあたるか、という数字です。時価総額とは発行株式数×株価です。つまり、
TOPIX=現在の上場株式時価総額÷1968年1月4日の上場株式時価総額×100です。
現在は、全発行株式数ではなくて、「浮動株数」で計算されています。浮動株数とは、親会社が所有する子会社の株など、市場に出回らない株を除いた、市場流通をする株のことを言います。