
宇宙開発には二つの側面がありまして、「各国が人類の未来とある種の威信をかけてより遠くの未知の領域に国を挙げて臨むもの」と、「民間宇宙旅行のような、事実としては1950-1960年代に人類が経験したことだとしても、それをより安く、より広く、ビジネスに置き換えようという動き」です(私は個人としては実は後者をやりたい….。)
上の写真は9月28日に民間宇宙旅行会社であるヴァージン・ギャラクティック社がニューヨークで公開したSpaceShipTwo(SS2)の機体です(まだモックアップですが)。
SpaceShipOne(SS1)は皆さんよくご存じのように、アメリカの民間会社が、2004年6月21日に高度100キロの試験飛行に成功し、続けて2004年9月29日と2004年10月4日2度の飛行に成功したものです。
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高度100kmと言われてもピンとこないでしょうからSS1が上記の飛行で撮影した写真はこんな感じです。結構宇宙でしょ。
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SS2は母機White Knight 2(WK2)に載せられ、約1万8000m上空まで上昇した後、WK2から切り離され、ロケットエンジンに点火して一気に高度約110kmの宇宙空間へ上昇。無重力(40秒)と丸い地球を眺めることもできる。飛行に要する時間は約2時間半、価格は20万ドル(約2340万円)。SS2とWK2は天才バート・ルータンが率いるScaled Composites社が開発を担当。機体の完成は2007年後半で、2007年末から2008年初旬にかけてカリフォルニア・モハーベでテスト飛行を行う。乗客を乗せての観光飛行を2008年中に開始し、2009年からは、ニューメキシコ州のSpaceport Americaでの定期的な宇宙旅行飛行を行う。